全員が同じ目標に向かって走れる状態を目指して。「予実の共通認識化」に注力し、財務数値を見て経営を議論できる体制へ

DINETTE株式会社 / 取締役CFO / 浦山 太貴様
DINETTE株式会社 / 経理財務部 部長 / 浜田様

導入の背景 事業責任者を巻き込んだ予算管理フローが組めておらず、予実を見せても「よく分からない」状態
導入後の効果

見通し更新が習慣化、ビジネスサイドとコーポレートサイドが財務状況を見て議論できるまでに改善

40万人を超えるフォロワーを基盤にコスメを開発

DINETTE株式会社様のご紹介をお願いいたします。

当社は、「Be”ME”『私らしく生きる』を叶える。」「すべての女性が自分らしく輝く社会へ。」をミッション・バリューに、事業を展開しています。6期目の会社で、現在26名ほどが在籍しています。
私たちは、40万人以上のフォロワーを有するメディアの声を元に商品を開発し、コスメティック事業に取り組んできました。現在はインフルエンサーの活用を中心としたプロモーションでオンライン販売を進めながら、直営店を含むオフラインでの販路を増やし、売上拡大を図っています。
資金調達後の今年3月に私がジョインするまで、財務・経理責任者は不在でして、現在「IPO推進」と「事業推進」、攻めと守りの両立を進めています。IPOに向けた経理内製化、月次決算導入、監査法人対応、証券対応、法務ガバナンス構築などを一通り急ピッチで行いつつ、予算策定・予実管理の仕組み化・採用を並行して取り組む、いわゆる”30人の壁”を越えるための仕組み化を行っているところですね。

ビジネスサイド主体で経営を考える組織を目指して。事業責任者が全社的・中長期的な視点で意思決定できる会社は強い。

“30人の壁”を越えるための仕組み化に取り組まれるにあたり、意識されていることはありますか?

これまで売上高の管理や、売上高に紐づくKPI管理(商品・プラン別の単価、経路別のLTV・解約率)は追っていましたが、財務三表の予実管理や、資金調達やエクイティーストーリーを描く上での全体を通した俯瞰的な経営指標は、管理しきれていない状況にありました。このような状況のままだと、コーポレートサイドは、全体KPI中心で現場感覚と乖離した議論に陥りますし、ビジネスサイドは収益性や投資効率などの全社的なビジネスモデルの観点が抜け落ちてしまいます。
これらを回避するために当社では、ビジネスサイドだけで経営を考えられる土壌を整えることを最も意識しました。基本的に事業をどう伸ばすかは、顧客理解や現場感覚のあるビジネスサイドが主体となって考えるべきだと思っているからです。
ビジネスサイドだけで経営を考える土壌を整えるには2つ、1つは「予算策定権限を持っている役職者が、会社全体の経営状況を把握して全社目線で会話ができている状態であること」。役職者が全社PLやチャネル別の収益性を見れていなかったり、見れているけど理解できなかったりする状況を脱却できないと、事業としてあるべき意思決定ができないんですよね。
もう1つは、「責任者が短期と中長期を分けて議論ができる状態になっていること」です。営業やマーケティングがその日その日に議論する出稿状況や広告クリエイティブの話と、中長期の議論は行き来しづらいので、ある程度中長期での視点を持てるタイミングやフローを作ってあげる必要があると思います。
ビジネスサイドが全社的かつ中長期の経営視点で議論できていることと、それらを踏まえて、コーポレートサイドが全社KPIや売上高を繋げてエクイティーストーリーや全社戦略の議論ができる企業は強いと思うんですよね。そのためにまず、事業責任者を巻き込んだ予算管理フローを組むことを優先して取り組みました。

「社内で共通認識を持ちやすい機能性」と「顧客に寄り添えるツールの将来性」が導入の決め手に

事業責任者を巻き込んだ予算管理フローとは、具体的にどういったことをされていたのでしょうか?

予算策定時に各部門にエクセルで予算を提出してもらい、月次決算時に会計帳簿データをもとにエクセルに実績値を入力。予実を算出して、みんなに回覧するようにしていました。ですが、ビジネスサイドとしては、業務自体が慣れないので大変ということもありましたし、​​少額の費用や費用計上のタイミングなど、現場が細かく認識できていない数字もあるので、予実がズレていても「見てもわからない」という事態が生じてしまっていました。
このような事態を避けるために、早急に月次で見通し・予実管理し、財務や予算数値の共通認識化を進めて、みんなで議論できる状態にしたいということと、事業KPIとの連携をはじめ要件が増えることを考慮すると、エクセルやスプレッドシートでの管理では限界が出てくるだろうという見立てから、KUROTENを導入することにしました。

数ある経営管理SaaSの中でなぜ、KUROTENを選ばれたのでしょうか?

理由は2つあります。
1つは「社内で共通認識を持ちやすい機能性」を最も重視していたので、使いやすさ、誰が見ても分かりやすいという点が良かったこと。
もう1つは、「これから経営管理体制を進化させるにあたり、伴走してもらえそうか」というところでした。これは前職のSaaSプロダクトで自分自身が目の当たりにしたことなのですが、データベースの仕組みやシステム処理の制約などによって、顧客の希望に寄り添えないというケースが往々にしてあるんですよね。
他社さんはそこへの不安が拭えなかったのですが、KUROTENは機能改修のスピードも早く、顧客の声からプロダクト改善を柔軟に行っていることを聞いていましたので、技術的負債も少なく、今後の機能の発展も期待できそうだなと感じました。

見通し更新が習慣化。ビジネスサイドとコーポレートサイドが財務数値を見て議論できる状態に

KUROTENを導入されて、どのような効果を実感されていらっしゃいますか?

ありがたいことに、事業責任者の中で財務数値を見て見通しを更新することが習慣化されてきました。売上高だけでなく、全費用項目の予測もしてもらっていますが、直近だと「コストが浮いたので、来期の採用を早めよう」などの予実に応じた対応策の議論や、見通し通りに着地させるためにどうすれば良いのかについても議論できるまでになっています

ご導入後社内で運用するにあたり、工夫されたことはありますか?

KUROTENを使ってもらう機会を少しずつ作り、各事業責任者に便利さを感じてもらえる場面を増やす工夫はしましたね。
まずはエクセルに入力していた予算をKUROTENに入力してもらい、予実を確認するプラットフォームとして使ってもらいました。そこからさらにKUROTEN上で見通しを更新し、不要な費用や予実のズレに対する対策をみんなで考えてもらうようにしました。
来期の予算策定は、私がいなくともKUROTENを見ながら議論できる状態に持っていこうと思っているので、予算策定の3ヶ月以上前からKUROTENの導入を開始できたのはタイミングが良かったです。

全員が同じ目標に向かって走れる状態を作りたい

ありがとうございます。ちなみに貴社の今後の展望をお聞きしたいです。

「事業に寄り添い、スケールを目指せる経営管理」を目指しています。100人、200人、組織が大きくなると、各事業責任者に予算策定・執行権限を渡さなくてはいけません。予算策定に関わる人が増えれば、よりコーポレートサイドもビジネスサイドを巻き込み、会社全体のマネジメントに資するような経営管理をやっていく必要があります。
そのために、全社KPI・事業KPI・財務予算をもっと連動させ、全員が同じ数値を見、全社と部門を行き来できるように、そして全員が同じ目標に向かって走れる状態を作りたいと考え、KUROTENを導入しました。
今後も全社によりKUROTENを浸透させて業務フローの中に組み、「数字を見せる」「数字を見てもらう」というところは自動化させ、経営に集中できるような体制構築に注力していきます。

今後KUROTENに期待することは、より良い予算策定の仕組みのプラクティス化

KUROTENの導入を検討されている企業様に向けて、一言お願いいたします

浦山様:
プロダクトの進化のスピード、そしてユーザー側に寄り添ってくださる体制が大変充実したサービスだと思っています。現状でも既に便利ではありますが、さらに進化し続けると確信しています。KUROTENさんと一緒に、私たちもより良い予算策定・経営管理の形を目指してまいります。

浜田様:
今後、迅速かつ適切な経営管理・判断を行う上で予算管理は不可欠かと思います。
その上で、経営・管理人材"だけではなく"実際に数字を作る事業側の方々が使用しやすいKUROTENの導入がBESTな選択かと思います。導入を検討している会社様は導入をお勧めします。

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